オニプレス、フィリップ・K・ディック原作の新シリーズを刊行

もし伝説的SF作家フィリップ・K・ディックが21世紀に蘇ったら？　これがオニ・プレスが贈る新感覚SFミステリーシリーズ『ベンジャミン』の核となるアイデアだ。全3号のプレステージフォーマット作品である本作は、1982年に死亡した作家ベンジャミン・J・カープが、なぜか2025年に目覚め、自分がどうやって戻ってきたか一切覚えていないという物語を追う。

IGNは『ベンジャミン』第1号の新プレビューを独占公開できることを嬉しく思う。以下のスライドショーギャラリーで詳しくご覧いただきたい。ただし、今から一部強い言葉遣いが登場しますのでご注意ください：

『ベンジャミン』第1号：独占コミックブックプレビューギャラリー

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『ベンジャミン』は、『ラストポリスメン三部作』の著者でありCBSシリーズ『トラッカー』の生みの親であるベン・H・ウィンターズの初の長編コミック原作となる。シリーズの作画はレオマックス（ECの『エピタフス・フロム・ジ・アビス』や『バスケットフル・オブ・ヘッズ』で知られる）が担当し、カバーアートはレオマックス、クリスチャン・ワード、マラキ・ワードが手がけている。

以下はオニ・プレスによるシリーズの公式説明である：

ベンジャミン・J・カープは単なる作家、あるいはSF界の伝説という枠を超え、文化的革命家であった。44の長編小説と無数の短編――カウンターカルチャーの古典『The Man They Couldn’t Erase』を含む――を通じて、カープはSFというジャンルにおける文学的尊敬の限界を押し広げ、読者の現実そのものに対する見方に挑戦し続けた…しかし、数十年にわたる覚醒剤の使用と南カリフォルニアでの放埓な生活が、主流の認知を得る寸前だった彼のキャリアを短縮させた。彼は1982年に死亡した。

それが2025年…ベンジャミン・J・カープは、ロサンゼルス郊外の焼け落ちたモーテルで、生きている状態で目覚める。彼は死を覚えている。ここにいるべきではないこともわかっている。彼は夢なのか？　ロボットなのか？　幽霊なのか？　クローンなのか？　シミュレーションなのか？　彼の生きていた時代、カープはこれらのアイデアのそれぞれを自身のフィクションで探求した。今、スタジオシティからヴェニスビーチへ、そして21世紀のロサンゼルスに広がるパラノイアの中へと都市を横断する中で、彼はこれまでで最も当惑させる謎――自分自身――に取り組まなければならない。

「まず第一に、本の題名が『ベンジャミン』で、作者も『ベンジャミン』という名前だからといって、これが自伝的だということにはなりません！たとえ主人公が、ロサンゼルスを彷徨いながら人生の意味を探す、気難しい中年のSF作家だとしても――考えてみれば、私も――ああ、待てよ。おっと」とウィンターズはIGNに語った。「『ベンジャミン』を書く楽しみは、死や死亡率といった重いテーマを探求しながらも、それらを、死んで蘇った中年男性がその理由と方法、そして次に来るものを理解しようとする、軽妙で風変わりな冒険談に包み込むことにありました」。

ウィンターズは付け加えた。「私は少しメタフィクション的な要素と物語の機知に富んだ話にいつも惹かれてきました。ですから、自分の物語の中に閉じ込められたかもしれないSF作家の物語を――さらに別のSF作家が書いて――どうやって脱出するかを考えさせる…これは、巧妙で楽しい読み物であると同時に、私たちの人生を形作る大きな問いを投げかける方法でもあります。ああ、それと犬も出てきます！ストローマンという名前の、愛らしく忠実な子犬です。正直なところ、これ以上何を望みますか？」

『ベンジャミン』第1号は2025年6月18日発売予定。シリーズのアニメーション予告編も視聴可能だ。

他のコミック関連の最新情報として、DCコミックスとゴーストマシンが初めて（ある意味で）クロスオーバーし、2025年のアイズナー賞ノミネート作品が発表された。