『Lies of P』ディレクター、『Elden Ring』にインスパイアされたマルチプレイヤー「Nightreign」を開発中

Lies of PのディレクターChoi Ji-Won氏が、Elden Ring: Nightreignのネットワークテストに触発され、マルチプレイヤーゲーム製作を検討中。Overture DLCのプレイ時間や拡張コンテンツの詳細が明らかに。

Lies of P Overture DLC 解説

新たな創造的アプローチへの意欲

2025年GDC(Game Developers Conference)でChoi Ji-Won氏はEurogamerに対し、Elden Ring: Nightreignのネットワークテストを体験したことでSoulsジャンルへの情熱を新たにしたと語った。FromSoftware作品の長年のファンであるChoi氏の敬意は、Lies of Pのデザインにも反映されている。

NightreignについてChoi氏は「プレイしていて爽快で革新的な感覚があった。彼らが常に創造の境界を押し広げる卓越した開発者であることは明らか。これがOverture DLCを最大限に高めるインスピレーションになった」とコメント。

さらにマルチプレイヤープロジェクトへの意欲も示し、「今後の取り組みについてあらゆる可能性を探求中です」と述べた。

FromSoftwareのファンである一方、GDC 2025でのGames Radar+へのインタビューでは、インスピレーションが特定のゲームに限定されないことを明言。「楽しんだ様々なゲームから影響を受け、それらを独自に融合させ、ファンのためのLies of P体験を創造している」と語った。

Overture DLC：15～20時間のゲームプレイ

Choi氏によると、Overture DLCは熟練プレイヤー向けに15～20時間のコンテンツを提供。基盤となるゲームで当初計画されていたボスや要素が詰め込まれている。「Overtureはコアゲームと密接に関連し、Lies of Pのビジョンを完成させる使命を持って開発された」と説明。

クラート最後の日々を描く前日譚であるOvertureは、伝説のストーカーを主人公とし、プレイヤーのフィードバックや初期制作の制約で実現できなかったコンセプトを採用。Choi氏はこれを「ディレクターズカット」に例え、ゲームの最終章としての役割を果たすと述べた。

「ベースゲームの品質を優先したため、発売時に全てを含めることはできませんでした」とChoi氏。「コミュニティの支援が包括的な拡張コンテンツの実現を後押ししました」

Overtureの物語は独立している

GDC 2025でのIGNインタビューで、Choi氏はOvertureがベースゲームの最後のカットシーン（Lies of Pユニバースに関するNEOWIZの計画を示唆していた）とは無関係であることを確認。

2023年11月のディレクターレターでChoi氏は続編を発表しており、このカットシーンはLies of P 2に関連する可能性があるが、詳細は不明。「情報を公開する際は、常に高品質な基準を満たす内容にします」とChoi氏は約束した。

Choi氏はプレイヤーに対し、Overtureの内容に関するヒントを探すためベースゲームを再プレイするよう勧め、ネット上にある一部のファン理論が驚くほど正確であることにも言及した。

Lies of P: Overtureは2025年夏にPlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC向けにリリース予定。続報は当記事で随時お伝えする！